顔よりも 体型よりも 何よりも
匂いが合うか どうかが大事
ですね。57577ですね。苦手な香りがする方はどんなに綺麗な容姿でも、気が合う人でもちょっと厳しいなと。匂いが合わないと感じることはそこまで多くありませんし、私のような社会の犬でなければそこまで鼻も効かないでしょう。しかし、当たり前に超えるべき最低限のボーダーとして私たちは相手に清潔な香りを求めています。
というわけで、今日は私の好きな匂いランキング5を紹介します。
ちなみに、私は洗濯機を水ではなくdownyで回しています。なので異常なまでにdownyの香りがします。無題。
第5位 朝のパン屋さん
グローバルな人材なので今はドイツのミュンヘンに暮らしながら働いているのですが、ドイツはパン屋さんがどこに行ってもたくさんあります。ヨーロッパ圏はそうなのかもしれませんね。
特に朝、街中に漂う焼きたてのパンの香りは1日のやる気をぐっと上げます。もちろん食欲もそそられるのですが、食欲だけでは語れない満たされた気持ちになれます。
ちなみに、ドイツ発祥なだけあってここのプレッツェルは最高に美味しいです。最近では日本にもプレッツェル屋さんが増えているそうなので、一度食べてみるといいかもしれません。
第4位 アルコール消毒した手
ここのところ一時期よりうるさく言われることはなくなりましたが、アルコール消毒はとても大事です。
病気を未然に防ぐ、つまり予防のためのアルコール消毒ですが、これをすると手がとってもいい匂いになります。石鹸と互角なくらいにアルコール消毒の匂いが好きです。アルコール飲料は苦手です。
アルコールの消毒の力というのは大変強いものらしく、私の醜い心もこれで綺麗になってしまえばいいのになあ、と思いながら出かけ先のアルコール消毒を怠らないようにしています。
第3位 喫茶店のコーヒー豆
チェーンの喫茶店ではありませんよ。どんな街中でも、日のあまり差さないような場所にあるこじんまりとした個人経営の喫茶店のことです。そういう喫茶店では、少しだけ時間の進みが遅くなるように仕組まれていて、私は時の流れに疲れると決まってそこで歳を取ることを嫌うのです。
そこで挽かれるコーヒー豆は、凶暴なまでにいい香りがします。脳髄に染み込むその香りが一層、時の流れを緩めます。淹れたコーヒーもその香りも好きですが、コーヒー豆の香りには敵いません。
コーヒー豆とかけて、女の子とときます。
その心は?
どちらも、いれたい。
第2位 実家のたたみ
たたみって、どうしてあんなに落ち着く香りがするんでしょう。もうみんな殺してやるといきり立っていたあの夏の日さえ、たたみの部屋で寝転んだ途端に、まるで風船がしぼむみたいに私は穏やかな気持ちになったのです。
ミュンヘンで暮らしていると当然、い草の香りを嗅ぐことはありません。今の生活に不満はありませんが、強いて言うならあの実家のたたみの上で両腕を広げて寝転びたいです。
さらに言うなら、柔らかなクッションを一枚敷いてうつ伏せになり、い草の香りに目を細めながら床オナしたいです。
第1位 女の子の髪
もはや説明をするのも野暮なほど、私はそれが好きです。
桜の少し散り始めた春の夕暮れ時、学校の古びた流しをたわしでこすっていた僕。ぱたぱたと上履きの音が聞こえて、その音だけで誰か分かってしまうほど想っていた彼女が近づいて。髪を耳にかけながら水を飲むために前かがみになった彼女。ふわりと揺れた髪から放たれたその香りに目眩がして、僕は全神経をその香りに注いで。それなのに、どんな儚い花よりも淡く消えてしまう彼女の髪の香りを忘れまいと、僕は彼女の後ろ姿を見送ったんだ。
髪風や 淡くも散りぬ 桜かな