おちんちんがおっきくなるのは

はじめまして、メルヘンおじさんです。お会いするのは初めてだと思いますので自己紹介から始めましょう。

メルヘンおじさん

おじさんは普段何をしているの、とよく姪っ子に質問されます。とても素敵なことだよ、そしてそれはメルヘンと言うんだよ、と伝えると姪は無邪気な笑顔で、私にもメルヘンして!と言いながらじゃれついてきます。

おじさんのするメルヘンは、抽象的な表現を借りれば次のようなものです。

まだ真っ白なキャンバス。イメージすら湧き上がらないような純白のそれは、時をかけて数多の絵描きによって様々な色に塗りつぶされていくことでしょう。何者かーーそれは自分かもしれないーーに破り棄てられることがなければ、キャンバスは黒を終着として絵の一生を終えます。僕はその中の、まだ誰にも塗られていない場所に筆先をあてます。無垢な平面が見せる無限の可能性の中に、淡い、淡い色の何かを描くのです。空と海が交わる境界色の水玉。溢れ出した光を掬う朝焼け雲色の綿飴。それはやがて、一生を通してより濃い色で上から塗り潰され、無かったことになってしまうでしょう。誰の記憶にも残らないかもしれない。夢うつつの滲む刹那。それがおじさんのメルヘンなのです。

メルヘン1:おちんちんがおっきくなるのは

じゃれつく姪におじさんはメルヘンをしました。

「美香ちゃん、好きな子はいるかい?」
「うーんとねー、いるよー!コウくん!」
「コウくんは美香ちゃんのことが好きなのかな」
「どーだろー。両思いだといいなあ」
「コウくんの気持ちを知りたいなら、おじさんが良い方法を教えてあげるよ」
「知りたい!」

姪は目をキラキラと輝かせておじさんを見つめました。

「コウくんのね、おちんちんを撫でてあげるんだ。するとね、もしコウくんが美香ちゃんを好きなら、コウくんのおちんちんがおっきくなるよ」
「ほんとに!」
「ああ、本当だよ。男の子はね、好きな女の子に嘘はつけないんだ。おちんちんがおっきくなるのは美香ちゃんを好きな証拠だよ。うっ、」

不思議そうな顔をしてから姪は、おじさんのおちんちんを撫で始めたのです。

「おじさん、おっきくなってるよ…?」
「それはね、おじさんも美香ちゃんのことを大切に想ってるからなんだ」

姪は頬を赤らめて俯いてしまいました。しばらくおじさんのおじさんを撫でてから、勢いよく顔を上げて姪は言いました。

「美香、コウくんにも試してみる!」

おじさんはメルヘンをした満足感と、姪への愛で優しく微笑み姪の頭を撫でたのでした。

「おっきくなるといいね」