クズと豚

「あなたっていつも、うわのそらね」
「君はいつも、豚のようだよ」
「ひどい。あなたは人の心を持ってないのかしら」
「さてね。君は人の顔をしていないみたいだけど」
「あなたみたいなクズを気にかけるのは私くらいよ」
「君みたいなブスの話を聞くのは僕くらいだろうね」
「どうしたらそんなゲスになれるの」
「どうしたらそんなデブになれるの」
「もう、我慢ならないわ。八つ裂きにしてやりたい」
「そう、おなかが減ったな。丸焼きにして食べたい」
「あなたは絶対幸せには死ねないわ」
「不幸せに生きるよりマシだろう」
「もう一度言うわ。あなたを気にかけるのは私くらいよ。だから、あなたは」
「君なしじゃ幸せに生きられない。分かっているよ」
「どうしてあなたはいつもそうなの」
「せめてもう少しやせたら」
「そんな簡単には無理よ」
「人って変われないな」