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乾ききってしまった彼女と僕の最後

彼女と出会ったのは、小鳥のさえずりが春を呼び始めた2月のことだったと思う。今思えば、まるで僕らの出会いを祝福するかのような早い春の訪れだった。早々に何度かすれ違いを繰り返した僕は彼女の心を繋ぎとめようと、千葉から北の方角へ自転車を走らせた。…

彼女との出会い

それは、見果てぬ夢とても寒い、それでいて雪の降らない冬だった。肩をすぼめ俯きながら歩く人々はまるで希望のない囚人のように、いや、私自身この世界で誰からも見放された老いぼれの顔をしていたように思う。人から楽しそうな話を聞くたびに、私は彼女が…