ここ数日あまりにも寝つきが悪く夜眠りについたと思えば1時間ごとに目を覚まし虚ろな目で茶を飲む日々に嫌気が差し長らく手を出していなかった
シンガポールから
個人輸入した
睡眠薬を一錠飲んだところ途端に身体が揺れ始め視界は霧のように船の上にいるようにせせらぎコインランドリーの洗濯終了を待ちながら慌てて乾燥機の中に身を投じ誰かが外から閉めては小銭を一枚二枚と入れ回り始めた視界は熱が身体中を爛れさせその回転速度や熱の分解する細胞と細胞の隔たりが擦れたり弾けたりする音でここが今じゃない今となってしまった事実に愕然としまだあまり飲んでいない缶コーヒーを思い出しながら洗濯を終える。