【松尾芭蕉】引退緊急インタビュー
2018年5月14日。突然の引退宣言を行った俳性、松尾 芭蕉 (@MatsuwoBaseu) | Twitter。惜しまれながらも引退した彼に緊急インタビューを行った。
「次の千句を、詠める気がしなかった」
- まず、2014年末から約3年間半の活動、お疲れ様でした。
松尾:ありがとうございます。
- 率直に、今の心境は。
松尾:今は…やりきった、と思っていますね。
- 惜しまれる声も多く見られました。
松尾:申し訳ない気持ちもありつつ、感謝の気持ちが強いです。皆さんのお陰でここまで続けてこられました。
- 引退のきっかけはなんだったのでしょう。
松尾:色々とあるのですが、1,000作品目という大台が見えてきたときに、もう次の千句を、詠める気がしなかったんです。キリも良かったのでここで終わりにしようと、そう思いました。
- 最後の作品にはどんな想いを。
松尾:特にコメントはありません。
「そのうちアカウントも削除しようと思って」
- 過去にも引退宣言がありました。今回もやめるやめる詐欺だろうとの声もありますが。
松尾:今回は、本当にこれで。終わりです。
- もう一句を詠むことはないと。
松尾:正直に言えば、一句を詠むことはもうほとんど無意識のうちに行われていて。なので、どこかで歌を詠むことはあるかもしれません。ただ、松尾芭蕉としての活動は終わりです。
- 要するに、松尾芭蕉としてはもう一句を詠まないということですか。
松尾:そうですね。そのうちアカウントも削除しようと思っています。
- そうなんですか!
松尾:Twitterって過去の投稿を遡りづらいんですよね。作品以外のツイートは全部ツイ消ししているんですが、初期の作品なんかもう自分でも見に行けなくって。作品自体には思い入れがあるので、何か別の形で残せたらと考えています。
- その構想もすでにあるのでしょうか。
松尾:いえ、今は特に何も。
「たぶん、キモすぎたんだろうな、と」
- アカウントが消えてしまうのは寂しいですね。以前、アルファツイッタラーになりたい、1万フォロワーも夢じゃない、といった発言もありました。
松尾:結果的には、夢は夢のまま、でしたね。
- どんな努力をされていたんですか。
松尾:作品の質はもちろん、バズっているツイートに便乗したり、トレンド取り込んだり、リクエストに応えたり。結構汚い手も使っていました。
- 周囲からの期待もあったと思います。叶えられなかった理由に、何か心当たりはありますか。
松尾:それは自分でもよく考えるんですけど…たぶん、キモすぎたんだろうな、と思います。
- キモすぎて広く受け入れてもらえなかった、と。
松尾:知人にリムーブされたり、はよくありましたし、きっと多くの方はリムーブせずともミュートしているのかなって。悲しいですけど、たぶんこれが現実で。
- 最も伸びた作品も、150いいね止まりだったんですね。
松尾:ダサいですよね(笑)。これが私の実力だった、ということです。
「この作品は、他に詠める人はいなかった」
- 長い活動のなか、一番辛かったことはなんでしょう。
松尾:575調の、バズっているツイートですね。なんで私は、なんでこの作品が。そんな醜い羨望が溢れかえってしまうことが何度かありました。
- 逆に嬉しかったことは。
松尾:コメントをもらえたこと、ですね。そもそも誰が見てくれているんだか分からない状況で、コメントをもらえるのは本当に嬉しかったです。
- 1,000もの作品があるわけですが、お気に入りの作品はありますか。
松尾:たくさんあります。中でも「ワレワレハ ワレメナメナメ ハメハメダ」という宇宙人の一句。この作品は、他に詠める人はいなかった、私だけが生み出すことのできた作品だと今でも思っています。
- 今後は何か別の活動をされるのでしょうか。
松尾:今は本当に何も考えられなくって。この茶番みたいな自問自答インタビューを書くのが精一杯ですね。
- なるほど。最後に、応援していた皆さんに何かありますか。
松尾:最後はやはり一句で締めましょう。
- ありがとうございました。
松尾:ありがとうございました。
松尾 芭蕉(まつお ばしょう)は、平成の俳性。Twitter出身。恥語を駆使して色欲を詠む新たな歌詠みを確立。作品「奥の細い膣」はたった一部のみの発刊。幻の作品となっている。